読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

対決―巨匠たちの日本美術

f:id:mktone:20151014184631j:plain
東京国立博物館 平成館


作家同士の関係性に着目し、
中世から近代までの日本美術史に名を刻む巨匠たちを2人ずつ組み合わせ、「対決」させる形で紹介する
この「対決」という構図が、日本美術初心者でもわかりやすい


同じジャンルの巨匠を並べて比較することで、作者の作風がより浮き彫りになる
また活躍した時期や時代背景を読み取ることで、
影響を受けている部分や意識的に差異を際立たせてた事がわかって興味深い
レイアウトや内装も「対決」感を演出させて、芸術に興味なくても普通に楽しめる展示になっていた

  • 運慶 vs 快慶  ―人に象る仏の性―
  • 雪舟 vs 雪村  ―画趣に秘める禅境―
  • 永徳 vs 等伯  ―墨と彩の気韻生動―
  • 長次郎 vs 光悦  ―楽碗に競う わび数寄の美―
  • 宗達 vs 光琳  ―画想無碍・画才無尽―
  • 仁清 vs 乾山  ―彩雅陶から書画陶へ―
  • 円空 vs 木喰  ―仏縁世に満ちみつ―
  • 大雅 vs 蕪村  ―詩は画の心・画は句の姿―
  • 若冲 vs 蕭白  ―画人・画狂・画仙・画魔―
  • 応挙 vs 芦雪  ―写生の静・奇想の動―
  • 歌麿 vs 写楽  ―憂き世を浮き世に化粧して―
  • 鉄斎 vs 大観  ―温故創新の双巨峰―

日本美術初心者でも十二分に楽しめる内容
別に知識の下準備などしなくても、教科書にも載っているような有名な作品ばかりなので、
そんな作品が間近で見れるというだけでも面白いが、それをしっかり解説してくれるので非常に良かった
そんな中、やっぱり宗達 vs 光琳の「風神雷神図屏風」が並べて見れたというのは感激!


元々、水墨画や屏風絵の筆遣いって格好いいなとは思っていたけど、
やはり重要文化財や国宝クラスの作品を目の当たりにすると、
その筆遣いは格好いいなんてレベルではなく、もう圧倒されてしまうレベル


木々の躍動、水の流れの激しさや繊細さ、濃淡で表わされる風の躍動や立体感、
そして、それを見事に表現する構図の素晴らしさ!
これこそ、圧倒される一番の原因だろう


あとは特に奇才とされた曾我蕭白の作品は自分の中では最高にヤラれた
妖艶で狂気ともとれる色遣いといい、強烈すぎるまでの個性的な作風はまさにアヴァンギャルドそのもの!


また応挙 vs 芦雪の作品は絵とも思えないリアリティー
そしてそんなリアリティーよりもリアリティー溢れるファンタジー
この二つの虎の絵からこうも違いが生まれるなんて!


いやー行って良かった!
この回顧展は企画勝ちだね