世界報道写真展 2009

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東京都写真美術館


1枚の写真から、人は何を思うのか

撮り手のメッセージが生々しいくらい直に伝わり、被写体の「リアル」が迫ってくる
「今」を切り取るという行為において、これ以上のものは他にはないだろう
【すべては地球でおきている】というのは当り前だろうといえばそれまでなのだが、
ここで収められている写真たちはこの平和な日本においてありえない光景に映るかもしれない

だが、全ては真実なのだ
このヒリヒリとしたリアル感が、ワンフロアを支配していた
それはまるで、事件現場のような雰囲気だった


ポスターの写真は、2009年世界報道写真大賞を受賞した一枚
アンソニー・ソアウの撮った「アメリカの経済危機―立ち退きを言い渡された住民が家に残っていないことを確認してまわる保安官ロバート・コール」という作品
アメリカの経済危機という観点で眺めると多種多様なメッセージが放たれている事に気付く。


当初は、そもそもこういう写真に優劣をつけるなんて道楽的な気がしてならなかったのだが、
これを見て自分の知りえなかった事実に気付かされるのは大きな財産であり、
命を懸けて真実を伝えようとする報道写真家の偉大さを讃える機会は必要だと考えを改めさせられた


また、報道写真というものは、何も事件だけに限らず、自然やスポーツなども含まれる事を忘れてた
人とは違った観点や発想にも驚かされ、また新たな事実を知っていく


報道というのは、何か
ジャーナリズムとは何か


写真におさめられた真実はありのままの事実を伝える以上の何かを秘めている
目の前に放たれる真実に、疲れるくらいに充実した時間を過ごした気がした