プレス・カメラマン・ストーリー

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東京都写真美術館


昭和の戦前・戦中・戦後における5人のプレス・カメラマンに焦点を当てた展覧会
影山光洋・大束元・吉岡専造・船山克・秋元啓一
ただの新聞社のカメラマンの枠を超えた活躍した報道写真家たちの当時の状況などの解説も交えて、展示されている


影山光洋の「芋っ子ヨッチャンの一生」や船山克の作品のような報道とはまた違った作品
そして、秋元啓一「銃殺―ある高校生の死」や吉岡専造「現代の感情」といった報道写真による作品
どちらも思わず息をのむような写真になっている

  • 「芋っ子ヨッチャンの一生」

一つ一つ眺めていくことで、より深く感情を移入することが出来て、
最後の1日はこちらまで、家族の悲しみが伝わる
こんな時ですら、カメラで切り取ってしまうカメラマンの皮肉さを見た気がした

  • 「銃殺―ある高校生の死」

これは、もうこの作品こそが戦争の矛盾を訴えているような気がした
いつも犠牲になるのは市民だ。恨みの連鎖は、歯止めがない
ベトナム戦争で分かったはずなのに、どうして人は繰り返してしまうのだろう


行ったこともない国、見たこともない光景にも関わらず、この写真の中の様子が伝わってくる
ベトナムの湿った暑さの中に血の臭いが漂う光景や鳩山退場における鳩山一郎の表情と後ろに映る岸信介の構図が、
まるであの時代を生きたかのような感覚にしてくれる
そういう感覚に陥ってしまう作品を作り出したのが、この5人である


なるほど、このカメラマンたちは偉大だ