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COOP HIMMELB(L)AU: FUTURE REVISITED


@ICC(NTT インターコミュニケーション・センター)


科学は芸術であるという事を身を以って感じる事が出来る。
頭で思い描いていたものを具現化する行為は、科学であり芸術でもある。
まあ、このコープ・ヒンメルブラウは建築なのだが。科学や芸術にも深い接点を持っているように思えた。


コープ・ヒンメルブラウとは、1968年にオーストリアのウィーンに設立された建築設計事務所。
建築を身体,空間,環境,都市へと接続され拡張していくメディウムと見なしながら、
実際の建築そして建築的実験という二つの側面で進化を遂げてきた。
ヒンメルブラウはドイツ語で「青い空」を意味し、
「建築を雲のように浮遊し、変幻するものにする」という思想を持っている。


回帰する未来とは、その当時彼らが思い描いていた未来を、現代の技術が追いつき、
具現化する事により、さらなる先の可能性を見出すことのできるという事だ。
展示は、壮大で未来的なイメージを感じられるのだが、
当時の実験的建設の様子を見ると、まるで滑稽のように思えてしまう。
という事は、それは何十年後、この光景すら滑稽に思えてしまう日が来る事を示唆しているように思えた。


面白いと思った事は、都市の構築と脳細胞は似ているという点。
情報の伝達や構築の様子は、どちらも類似しているという理論。
3Dや具現化する事により、難解な理論も、「なんとなく」知った気になっている。
芸術とはそういうもので、作者の発するメッセージをなんとなく感じ取っているだけで、
本当の事は本人にしか分からないのである。と考えると、科学は万人に理解されなくてはならない。
そういう意味で美術と科学の違いを知る事も出来た。