District 9:第九地区


人類、立入禁止。




2009年映画賞、最大のサプライズ


独創的なアイデアと世界観の中で、シニカルなユーモアが炸裂する!
現行のSF映画の良い部分を凝縮させ、数々のメタファーを使って差別・貧困問題を描き出す
フェイクドキュメンタリーのように始まった物語は、気付けば壮大なSFへ


ゾンビ映画同様に、映画の題名や舞台で突っ込めない現実を描き出し、
監督自身の鋭いメッセージを打ち出している!
そんな工夫に満ちたこの作品を引っさげて、
低予算・無名監督・無名俳優が各地の映画祭で旋風を巻き起こす!


何より、エイリアンを最後まで気持ち悪く描きくことで、
そんな嫌悪するエイリアンでさえも共感してしまう事を自覚的にさせる事で、
人々が感じる「差別」の問題を浮き彫りにしている


この物語の面白さは、主人公が人間側にいた時はドキュメンタリータッチで描き、
エイリアン側になると第三者視点の映画的な描き方になっているところ
そして、その切り替わりが驚くくらいに自然なので、
観ている者も気付けばエイリアンを応援してしまっている!
でも本当は最初から何もかわっていないというのに―


この南アフリカという舞台でクリストファーが約束した「3年後」
それは知っている人が見ればそれでさえニヤリとさせられるメタファー
突拍子のないアイデアだけで疾走するだけでなく、
しっかりと監督のメッセージ織り込んだ事で今までとは一味違ったエイリアン映画に仕上がった