Watchman:ウォッチマン


知ってはならない、
真実がある―。




だれにとっての正義の味方なのか―?


正義とは常に一人称でしか語られない
モノの見方一つで正義は悪となり、悪は正義となる
世界には常に敵と味方が存在し、どんな事をしようとも勝者のみが正義を振りかざすものだ


そんな正義の味方やヒーローというのは、それを体現した象徴であり同時にとても朧げな存在なのである
その実情を悟ってしまった者は自らをヒーローではなくコメディアンだと自嘲する
自らを道化師と皮肉った男の哀しい生き様を見ていると、正義とは何なのかわからなくなってくる
そう、人間という者は全知全能の神にはなれないのだ


世界で一番賢い男が考え抜いた先に出した答えは、新たに仮想の敵を作り出す事だった
見えない敵を倒すために世界は団結する、そんな幻想の中で見出していく世界平和だった
世界一の頭脳を持つ男が出した答えは人類だけでは平和は実現しなかった
人を超越した男がいなくては平和が実現されないのは人類への最低なジョークである。


人にはそれぞれの正義が存在し、常に矛盾を孕んでいる
あくまでリアリティーという観点からヒーローという存在を見つめる
夢と現実の双方を見ている大人だけが楽しめるヒーロー映画
原作もまた素晴らしいのであわせて鑑賞する事をおすすめする!