借りぐらしのアリエッティ


人間に見られてはいけない。




あまりに小さすぎるその世界


「借り」で暮らすアリエッティの目線で観るこの世界
彼女が観ている世界はとても狭く、そして小さい
そして対比する人間と人間達の世界


細かい描写や気に効いた表現など、ジブリの世界観は相変わらず
庭などの背景描写や水の表現など、もはや芸術の域!
ただメッセージ性を弱めた分、テーマも限定的になってしまい、
その結果、せっかくのスケール感を狭めてしまったように思える
とても観やすい作品だけど、ジブリだと身構えて観るとあまりにサッパリし過ぎてしまう


キャラクター描写やストーリーもイマイチ厚みがばく、行動も共感出来ない
なぜ家政婦は小人を捕まえようとしたのかも謎だし、結局どうしたかったのかも謎
また翔の感情描写が薄く、最後の「君は心臓の一部だよ」という台詞がすっげえ意味深
手術に受ける決意に至るまでの気持ちの移り変わりが薄いので、
死んだような感情をしていた彼が、生きる選択をした感動が薄い


なんかスケールが小さく、ぼんやりとした話だなーという印象
起伏がほとんどなく、何かのオープニングムービーみたい


ポニョもそうだけど、昨今のジブリ作品って、今までのようなカタルシスがない!
これはジブリだと身構えていった人には、酷評したくなる気持ちも分からなくない
ただ逆に、さらっと肩肘張らずに気軽に見る事が出来るので、
そこまでジブリに思い入れのない人ならば普通に楽しめるのだろうと思う


とか言って、地上波のアニメにはない深みがあるからこそ、僕らはジブリが好きなんじゃなかったっけ?