ネイチャー・センス展|吉岡徳仁、篠田太郎、栗林隆


森美術館


ネイチャー・センス展とは、都市化、近代化の進んだ現代生活において、
自然を知覚する潜在的な力(ネイチャー・センス)や日本の自然観について考え、
それが現代の美術やデザインにどのように活かされているのかを国際的に活躍するデザイナー/アーティスト、
吉岡徳仁 、篠田太郎 、栗林隆 、3名のインスタレーションを通して考えるというもの。


偶然が重なり合い、同じものは二度と生まれない自然の美しさに焦点を当てた吉岡徳仁
自らの宗教観や宇宙観を込めた篠田太郎、この世界に存在する境界線というものに焦点を当てた栗林隆。
モノの見方の新しい解釈、自然を人間の目から見つめるのではなく、
もっと客観的に人間も含めた森羅万象の世界観を描いている。


ただ実際、作品を見てもそこから共感が得えられる作品が少なく、
作品そのものからそういったメッセージを自分のアンテナでは受信出来なかったといえる。
作品ガイドの音声を聞いてアーティストの意図は理解出来るが、
観る側にも想像力や勘ぐりを強要している作品のように思え、個人的にはそういった芸術は好きになれなかった。


展示作品も一つ一つはとても大きいが、実際の作品数としては少ないので物足りなく感じてしまうかもしれない。
むしろ、販売されていた今回の展示パンフレットが素晴らしいので、
そちらを見た方がアーティストの意向を感じられるかもしれない。
何よりポートレートが素晴らしく、こちらを見てから実際のを見ると「あれ?」って気になったりするという。

ただ作品自体はとても大きく、視覚的に楽しむというよりは、
より感覚的に訴えかけてくるモノが大きく、その感覚を体感しに行くつもりで見に行けば楽しめるのかもしれない。



吉岡徳仁/スノー