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The Green Hornet:グリーン・ホーネット


俺たちが、悪を刺す!




どうしても金持ちの道楽にしか見えない…


ブルース・リーの出世作であるTVシリーズ、「グリーン・ホーネット」の映画化リメイク
出演者と製作側の意見の相違により、何度か暗礁に乗り上げかけながら、
なんとかミシェル・ゴンドリーセス・ローゲンが作り上げた作品


いけ好かない新聞社のドラ息子ブリットと物語を破綻させるくらいに強すぎる運転手カトーのバディムービー
このドラ息子ブリットがヒーロー史上まれに見る最低っぷりで、感情移入が出来ないのが最後まで足を引っ張る
そして、確かに成長する描写はあれど、根本的な反省や後悔が伝わらず、
最後までそのキャラクターに対して魅力を感じる事が出来なかった


ただの自分の我が儘のためのヒーローごっこが、結果としてギャングの抗争に発展し、
街の人々が無差別に殺されているのにも関わらず、あまり反省の色が伝わらなかったのは辛い
これは遊びでは済まされないのだと気付き、
葛藤するも「それでもやるんだよ」精神で立ち上がる的なカタルシスがあればもっと良かったのに…


悪役もシリアスなシーンは最初だけで、それ以外はお笑い担当にまわってしまっている
最初の爆破シーンはけっこう期待させるような悪役っぷりだったのに、
結局ギャグでしか描かれていないので、悪の軍団に挑んでいく緊張感が薄れてしまう


アクションとしては、カトーの視点の描写の面白さや 「ブラック・ビューティー」の格好良さが光るが、
スローモーションとコマ割りが細か過ぎて、爽快感がそがれてしまったように思える
それでも、重器をふんだんに使用したカーチェイスはなかなかの迫力で、
何より「ブラック・ビューティー」の改造具合にはワクワクさせられる。
スローモーションとコマ割りのバランスが良ければ、もっといいアクションが見れるはず
あとは、もっとミシェル・ゴンドリーらしさが見れればもっと満足


正直、チャウ・シンチーニコラス・ケイジの決断は正解だったのではないかと思える
特にアメコミ好きのニコラス・ケイジが匙を投げた時点で、
アメコミ映画好きとしては期待しない方が良かったのかもしれない
続編も考えられているようだが、次回作はニコラス・ケイジも納得させる作品に作り上げて欲しいものだ