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GANTZ:ガンツ

Movie ★


なぜ、
戦うのか―。




素直にハリウッドに映画化してもらえば良かったのに…


ヤンジャンでも定番と化した奥 浩哉原作の映画化
その突拍子もなく奇抜な設定と異様過ぎる世界観はハリウッドも映画化権を欲しがった程


地下鉄に不運にも轢死してしまった元同級生の二人
気がつくと何故かマンションの一室にいた
そこには不気味に黒光りする謎の球体「Gantz」と同じく何故かここに来てしまった人々が
死んだはずが生きている、困惑する空間に音質の悪いラジオ体操のテーマが響き渡る―


実際、酷評するほどひどい映画じゃないけれど、物足りなかったのが正直なところ
今まで日テレの作ってきた一連の漫画原作映画化作品に比べれば、
いくらか頑張ってるけれども、やっぱり一連の漫画原作映画化作品の枠は飛び出し切れてない!
そもそも原作自体が一般ウケしない内容なのに、無理矢理に大衆映画に仕上げようとしたってうまくいくはずないのに!スポーツカーで法定速度を走るような、振り切れるのに何もしないというもどかしさ!


グロ要素を排除したっても、最初のネギ星人の殺すシーンや老婆と子供が殺されるシーンなど、
嫌悪感たっぷりな展開が用意されており、グロいのが嫌いな人には受け入れられないだろうし、
グロ耐性のある人には生温く感じてしまうような描写の数々!これこそ、二兎追うもの一兎も得れない典型である


悪く言ってしまえば、映画の持つ個性を何倍にも希釈し、
添加物で味付けしたような風味はあるが味気のないインスタント作品となった
食べやすいけれども、やっぱりやっぱり物足りない!


またもう一つ作品の個性であるエロ描写がないことにもがっかり!
夏菜の登場シーンは撮影現場の人だけのお楽しみという意地の悪さ
なんだか下着の跡を残さないよう2,3日は下着をつけずに撮影に挑んだ夏菜の心意気を踏みにじっている気がする
別に写したから良い訳ではなくて、写さない姿勢がダメなのだ!


あと、どう考えても突っ込みどころ満載のご都合主義が思いのほか目についた
漫画表現だけにどうリアリティを持たせるかが見所なのに、
加藤と岸本のラブシーンをちゃんと待ってくれる千手観音の紳士っぷりには思わず吹き出してしまった!
20世紀少年ほどではないにしても、やっぱりドラマ上がりの人の書く脚本だとこうなるんのかという印象


漫画の持つ突拍子もない衝撃をただ映像化するだけでも凄い映画になりえたのに、この生温さは何なんだろう?
各星人の造形はすごいリアルで、特に田中星人の表現はお見事だっただけにやっぱもったいない
最後に2への伏線が張られるのだが、ポスターに出てる山田孝之は、
その伏線にしか登場しないと言うのは、どう考えても詐欺だろう


別にここまで酷評することもないんだけど、期待値が高かった分ガッカリも多かった
やはり邦画ってのはこれが限界なのか…