RONIN


ひとつのミッションのため
誇りも友情も捨てた…




渋みがかったハードボイルドな男たち


男の渋みが凝縮されたエスプレッソのような、
骨太のアクションとかっこいい男たちの姿に痺れる!
特にそれぞれの世界へ戻っていくラストシーンに漂う男の哀愁が素晴らしく、
コートの襟を立てたジャン・レノが階段をのぼっていく後姿には思わず惚れる!


ジャン・レノロバート・デニーロを中心に、
ショーン・ビーンジョナサン・プライスなど個性的な男たちがパリの街で暴れまくる!
CGやVFXに頼らない骨太で重厚感溢れるアクションと緊張感が張りつめる銃撃戦
本物にこだわったジョン・フランケンハイマーならではの小細工なしの本当のカーチェイスは迫力満点!
血飛沫が舞う容赦のないバイオレンスさ、無駄な爆発などに頼らないアクションでも観客を飽きさせない所は流石!


浮き沈みの激し過ぎる天才、ジョン・フランケンハイマーの「やっときたか!」」と言うべき意地の作品
そして、皮肉にも結果としてこれが最後に当てた作品という事にもなってしまった


この作品のタイトル「RONIN」とは冒頭で説明されるとおり、武士における【浪人】の事
君主を失い野に下る侍を冷戦終結後に行き場を失った各国のエージェントに重ねている
最後まで新たな君主持たず忠義を果たすか、金のために立ち回るのか、
この選択こそがこの物語のキモとなっていく


一つのブリーフケースをもとにしたすごいシンプルで分かり易い物語
余計な事を考えずにスピード感あふれるアクションに身を任せれば良し!
ケースの中身なんてのは実はどうでも良くて、それを巡るドラマを楽しむのだ


まさに声を上げるというよりは唸るように感嘆させる
そんな、派手さはなくてもじっくり噛み締める事で味わい深くなる
ふと手にとった時に「あ、これ面白かったんだよな」と思える良作のクライム・アクション