SR サイタマノラッパー


アメリカまで8000マイル―――




青春映画 Meets 日本語ラップ


なんていうか、すっげえクズなんだけど憎めないヤツっているじゃん?
そいつが追い詰められたギリギリのところで、アイツなりの意地を見せる
その姿がどんなに醜かろうと格好悪かろうと、涙を流して応援せずにいられないじゃないか!


最低で全く絵にならないのに、邦画史に残る名場面となったラストの焼肉屋でのフリースタイルは、
夢を目指して一生懸命になった事あるやつなら、だれもが心を動かされるに違いない!
知ってるよ、夢だけじゃ生きられない事くらい。それでもやるしかねえじゃねえか!
まるで今の自分に叱咤されているようで、余計泣けてくる


「あーこういうヤツいるよなー」と思わせてしまう、実在感あふれる登場人物
それに馬鹿すぎるけど正直でいいヤツ過ぎる後輩キャラのMC Mightyとか、
謎の過ぎるタケダ先輩とか愛せざるを得ないキャラが満載!


サイタマのド田舎で、グダグダ生きてたクズたちが、
やっと見つけた自分の夢を追い続ける姿を思わず目も背けたくなるくらいの痛々しさで描く
低予算感丸出しですっごくチープだし、スケールなんかも本当に小さいのに、嫌いになる事は出来ない


ただちょっと残念だったのが、HIPHOPが記号的にしか使われていないような気がしたこと
正直、HIPHOPじゃなくても同じような話は描けたかな?
なんとなく、HIPHOPがうっすぺらく描かれていたのが残念だった


それでも、映画の面白さというのは、予算や規模ではないという事を身をもって証明する力作!
とても小さな小さな映画にも関わらず、ここまで胸を熱くさせる力を秘めている、そんな素晴らしい作品