The Ghost Writer:ゴーストライター


知りすぎた、男―。




まさに匠


なんということでしょう
派手な飛び道具を使わずにあくまで正攻法
不要な説明描写の一切なく、オーソドックスながらも
飽きのない上質でエレガントな仕上がりに


なんということでしょう
どこか格式の高さすらも感じるのに
まったく古臭さを感じさせない


これこそ巨匠の成せる技


ある首相の自伝の執筆を依頼されたゴーストライター
掘り下げて行くうち次第に、陰謀という渦の中へ呑み込まれてく
不振な死を遂げた前任者のメッセージを読み取った時、
彼は戻る事の出来ないウネりをあげた闇の中へ足を踏み入れていく


彼の意図とは関係なく巻き込まれて行くうちに彼が辿り着いた果てには
それはそれはとても恐ろしく、そしてとても鋭い真実が待ち受けていた


本当のゴーストライターとは誰なのか知ってしまった名もなきゴーストライター
彼の観た真実と彼の人生は無数の紙と共に曇天の空へ舞い散っていった