Jack Reacher:アウトロー


彼の名はジャック・リーチャー
世界で最も危険な流れ者




いまどき、ハードボイルドって!


世界のオレ様俳優、トム・クルーズによる新シリーズは、
「ミッション・イン・ポッシブル」を筆頭にした、
オレ様感全開のナルシズムがほとばしる大味アクションとは一味違う!


なんていうか、どこか地味!どこか古臭い!
70年代の空気漂うハードボイルド・サスペンス映画
「ハードボイルド」なんて言葉を今時、この映画以外に使うはないだろうが、
そんな前時代的な表現がしっくりくるアクションもサスペンスも演出も全体的に漂う野暮ったさ!


そんな中、50歳に近づいても尚、相変わらずのオレ様感漂わせるトム・クルーズの浮き足だちっぷりが、
クレジットカードや携帯電話を一切所持しない、ジャック・リーチャーの浮世離れなキャラクターと重なって、
個人的にはなんとも異質で不思議な世界観を醸し出しているような気がした


さらに、ヒロインがオバちゃんなのに何故かやたらとセクシーっていうのに加えて、
会話をしている二人の間と距離感がやたら近くてすっごい違和感を感じたり、
絶体絶命のピンチの時は、敵が勝手にドタバタして自滅してしまったり、
これ狙ってるのかなんなのか、スレスレのシュールさもまた、この映画の異質さを増している!


いきなり犯人がネタバレするコロンボ的展開やなんか細々して地味な推理に加え、
VFXもほとんどない、あまりに地味〜な銃撃戦とカーアクションにひたすら痛そう格闘アクション、
どれをとっても時代を逆行しているハードボイルドさに乗っかれるかどうかが評価の分かれ目か!


個人的には、もはや連続ドラマの第一話と言っても過言ではないくらいの作品全体の地味さと
そこからハミ出て前へ前へ出てくるトム様感のミスマッチが妙にひっかかり、期待していなかった分、
意外にもけっこう楽しむことの出来た作品だった!