Silver Linings Playbook:世界にひとつのプレイブック


ぶっ壊れた人たちによる王道ラブストーリー


大まかな流れは王道のラブコメなんだけど、
精神の病んだキャラクターたちによる常軌を逸した行動が
織りなしていく一筋縄ではいかないストーリー


精神に病を抱えた人々の再生を描いたラブストーリーだなんて、
邦画にしたら吐き気がするような湿っぽい話になりそうなんだけれど、
そこを本気で悩めば悩むほどに笑いを誘ってしまうというコメディーとして描く事で、
誰もが笑いながら安心して共感する事の出来る一本に仕上がっている


妻を寝取られたブチ切れ主人公は未だにあり得ない復縁を盲信していたり、
旦那を失った悲しみから職場の男全員とヤリまくったヒロイン
この二人だけでなく、フットボール賭博に余生を賭けてしまう父親とどこまでも呑気で天然な母親
妻に尻をしかれて不満を溜め込む友達に虚言癖のある病人などなど...


ここに出てくるキャラクターが皆、個性的で、みんないい具合に痛々しい
そんな彼らが傷つきながらも、主人公を支えながら前に向かって行く姿に
見ていて思わず引き込まれてしまう


そして、その個性的なキャラクターを生きたものに仕立て上げたのは、
それを演じた俳優陣の演技力と適材適所のキャスティング
特にキザで二枚目というキムタクみたいな役どころしかなかったブラッドリー・クーパーに、
アカデミー賞も納得なキュートでエキセントリックなジェニファー・ローレンスの二人は、
この難しい役を上手く演じていて素晴らしい
さらに、脇を固めるロバート・デニーロ、ジャッキー・ウィーバー、クリス・タッカーらも見事!


二人が本当の愛というものを見つけるまでの過程が微笑ましく、
ラストシーンではベタながら感動してしまう素敵な結末!
お涙頂戴ではなく、さりげない感じが余計に良かった!


この映画こそ最高のデートムービー
一人で取り残された劇場内で気付いた俺は負け組