The Expendables:エクスペンダブルズ


男の中の男…出てこいや!!


今は昔、アクション映画は筋肉と火薬の量が多ければ多いほど偉大とされてきた
ふざけたヤツらには問答無用で正義の鉄槌を完膚なきまで打ち下ろし、
そして最後に吐き捨てる台詞の格好良さこそが美学とされてきた


「筋肉モリモリマッチョマンの変態」たちがご自慢の胸筋と重火器を片手に暴れ周り、
たった一人でどんな相手も壊滅させる、そんな男のリトマス試験紙のような作品が溢れていた
プロテインステロイドが氾濫し、脳みそすらも筋肉となってしまった【 マ ジ 半 端 ね え 野 郎 ど も 】による、
過剰すぎるくらいの爆発に彩られたSFXと肥大化する筋肉のぶつかり合いこそが正義であった―


しかし時代は変わり、人々はウジウジ悩み続けるヒーローに共感し、
悪役の起こした悪事に対して、相応の理由を求めるようになっていった
そして、現実と地続きの世界観を求める、いわゆる【リアル】を求めるようになっていく


皮肉なことに、世間の言う【リアル】とは程遠いが、彼らにとっての【リアル】とは血と汗と爆発がほとばしるあの世界であり、
その当時製作された作品のほとんどが彼らの日常を切り取ったドキュメンタリー作品なのだ
つまり、観客のほとんどがその事実を信じられるほどの筋肉と漢気を持ち合わせていなかった
そのため、彼らは次第に時代から取り残されていく事になる…


そんな古きよき1980年代に、これでもかと日常を曝け出してきた【 マ ジ 半 端 ね え 野 郎 ど も 】
そんな時代に取り残されたエクスペンダブルズによる自嘲交じりの自虐ネタのオンパレード!


そんな、開き直った漢による起死回生の一撃!
もしくは一世一代の捨て身のギャグが炸裂する!
テレビ東京の昼間か木曜の夜かと思わせる漢なら涙なくして見られない世界観!


だってそうだろ!?見てみろよ!
ランボーとコナンがマクレーンから仕事を貰ってるなんて、考えられるかい!?


シルベスター・スタローンを中心にドルフ・ラングレンジェット・リーミッキー・ローク
シュワちゃんブルース・ウィリスがゲストで参加するとか、なんなんだ!?このオールスターっぷり!


そして、往年の名選手の脇を固めるのは、ジェイソン・ステイサム、ランディ・クートゥワ、テリー・クルーズ
相手役にはなんとストンコことスティーブ・オースチンにゲイリー・ダニエルズ
名前を言っているだけでむせかえるような熱気を帯びた筋肉自慢たちが大集合!


まるで昨今のアクション映画へのアティチュードともいえる超ド直球なストーリー
銃を撃てば薬莢が飛び散る!銃弾が当たれば血液が飛び散る!
そうそう、爆発ってのはCGじゃ表現出来るようなシロモノじゃないんだよ!
そんな当たり前のことを当たり前のようにやれる、これこそ超筋肉至上主義的リアリティー!


おれたちが本気を出せば、国の一つや二つ目じゃないぜ
そうだな、120分…いや、90分あれば十分さ


そんな男のロマンと筋肉と爆発にあふれた最強の映画
仕事の終わりにはしっかり打ち上げシーンで和気藹々
そんな木曜の夜9時の熱狂がスクリーンによみがえる…!