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Monsters University:モンスターズ・ユニバーシティ


やっぱり安定のピクサー・クオリティー


あの「モンスターズ・インク」の10数年越しの前日譚!
マイクとサリーが出会ったモンスターズ・ユニバーシティでの騒動を描く!


今作は、前作とは思いっきり毛色が変わって王道のフラタニティもの!
前作のオチがあまりに完結しすぎているので、キャラの特徴だけ生かして路線変更したのは正解
とはいえ、個人的にはもっと「モンスターズ・インク」のキャラの学生時代を見たかったところ


アメリカの大学描写といえば、定番中の定番であるフラタニティスクールカースト描写
この描写の面白さは弱者がダメであればダメであるほど、そして、敵が嫌なやつであればあるほど
その後に待ち受ける弱小軍団が立ち上がって下克上をしていく姿に胸が熱くなる!


ただでさえそういう展開は燃えるのにそれをアニメでやるもんだから、
一つ一つの描写が何割り増しかでやってくるもんだから気付いたら思いっきりのめりこんでいる!
最終的には思わず握りこぶし作るくらい熱の入りっぷり!


特にみんなが自分の個性を生かし合い難関を突破していく図書館のくだりがお気に入り!
サリー以外はみんな誰一人として怖がらせの能力はないんだけど、
それぞれの工夫によって難関を突破していく様が痛快!
結果として、その成功こそがマイクの選択への布石になっており、
かねてはこの作品自体のメッセージにもなっている


下らないハッピーエンドで終わるのではなく、ほろ苦い結末に仕立てたのも良かった
この世の中は不公平であり、一つの才能の前に幾多の努力はかき消されてしまうもの
どんなに努力したって報われない夢というのはあるものなのだ
そう、どんなに努力をしたって誰よりも頑張ったって、決して怖くないマイクのように―


マイクは結局夢を叶えることは出来なかった
けれども、自分を受け入れることで自分の存在意義を見出していった
きっと世の中の殆どの人がそうなのだ、「なりたい自分」と現実は違う


モンスターズ・インク」から10数年たってリブートさせたのも、
あの頃にリアルタイムで見ていた子供たちに向けてこの作品を作ったのかな?とも思った


ただちょっともったいないのがサリー!
最後の最後で自分の弱さを打ち明けるんだけど、そこまでの描写がひたすら嫌なやつだったので、
個人的にはもっと手前から、悩みを抱えている部分の伏線を張ってもよかったのかなと思う
モンスターズ・インク」での温厚な性格とあまりに違いすぎて、少し気になってしまった


あと、ランドールがサリーを目の敵にする描写も理由がちょっと弱いかなー?
あれだけであんな悪いやつになるとは思えないので、
あれが原因でずっといじめられ続けた的な描写があれば、
納得できるくらいに完璧なんだけどなー


正直、別に「モンスターズ・インク」でわざわざやらなくてもよくね!?
っていうテーマなんだけど、アニメならではのスパイスを加味しつつ、
シリーズものの長所を盛り込んだ、やっぱり流石の安心のピクサー・クオリティー
モンスターズ・インク」や「トイ・ストーリー」ほどの驚きはなかったけれども、
無難にいい映画だったよ!