Rambo:ランボー/最後の戦場


ランボー流、落とし前のつけ方


あのランボーが20年ぶりに帰ってきた!
自らのランボーの歴史にオトシマエをつけるために!


ベトナム帰還兵の心の闇を描いた「ランボー」はともかく、
ランボー2」「ランボー3」のお気楽ハリウッドマッチョマンなランボーに向かって、
自ら機関銃をぶっ放すかのようなアンチテーゼ的作品!


現実はそんな甘いもんじゃねぇ!
血沸き肉躍らせるハリウッド・アクションの血の出ない無機質なアクションシーンを
あざ笑うかのような血吹き肉飛び散る圧倒的な暴力と残虐描写の数々


もし機関銃で撃たれた人の身体ってのはこうなるんだ!
その包み隠すことのない圧倒的な暴力の前に観客はもはや不快感すら覚えるだろう
でも、それはお前らがはしゃいでいた過去の俺の作品のかくされた部分なのだ!
と、ランボーが観客に投げかけているようでもある


ストーリーもまた現在のビルマの軍事政権を反映させた内容
キリスト教系NGOのあまりにお気楽さもまた皮肉めいている


ただし、そのNGOの理念を批判的に描いているのではなく、
あくまで理想論では世界を救うことは出来ないのだという事を言っているだけ
NGOの彼らが助かった後、感傷に浸る事なく目の前の苦しんでいる人の救護するシーンは
まさに人を助けたいという気持ちは崇高であり素晴らしい事だと言っているように思えた


目の前の苦しんでいる人に手を差し助けようとすること
その行為自体が悪いわけでなく、あくまで助ける方法はしっかり考えないといけない
そこにエゴイズムが介在してしまったとき、このような事が起こるのだと


そして、全てが終わったとき、ランボーは一人で自宅へ帰っていく
今までの溜まった鬱憤を全てぶちまけて去って行く幕切れは、このシリーズ最後にふさわしい!
相変わらず彼自身の自らの立ち位置の把握具合はハンパない!
さすがシルベスタ・スタローン!というべき作品