Iron Sky:アイアン・スカイ


これぞフィンランディアン・ジョーク!!


あのナチス軍は実は月の裏側に逃亡していて、祖国を奪還するため攻めて来る!
そんなトランスフォーマーもびっくりなトンデモアイデアに騙されることなかれ、
意外や意外、まるで新聞の風刺画を映画にしたかのような、
皮肉がピリリと効いている社会派コメディーSF映画じゃないか!!


SFパロディーにありがちな「スタートレック」や「スターウォーズ」のパロディはもちろん、
博士の異常な愛情」や「猿の惑星」に加えて「ヒトラー 〜最期の12日間〜」など
映画パロディ満載過ぎてほとんどのシーンがどっかで見たことあるみたいになっている!笑


とは言え、単なる悪ノリアイデアだけのB級パロディー映画になり下がらず、
強烈過ぎるくらいのブラック・ジョークと政治ネタをふんだんに盛り込んで、
新聞の風刺がを映画にしたようなニヒルさが小気味良いフィンランディアンジョークが冴え渡る!


「Yes, She Can!」と叫ぶ保守派の大統領がサラ・ペイリンにそっくりだったり、
PRとして何の訓練してない黒人を宇宙に飛ばしたり、
最終的にはナチスを取り込んでヒトラーみたいな選挙戦を展開していったり、
大統領選の痛烈なコメディーが展開されて行く


物語が進むごとにジョークもスケールもどんどんでっかくなっていって、
宇宙開発してないとか言ってどの国もロケット隠し持ってたり、
最終的には月にある資源を巡って各国同士で大戦争になっていくなど、
下らないながらもけっこう鋭い政治ネタが満載!


さらに画的にも低予算SF映画ではあるんだけど、ナチス軍のレトロ・フューチャーな感じを含め、
造形の作り込みが見事なので、低予算っぽさもそこまで気にはならない!
確かにCGのチープさは所々で目についてしまうところもなきにしもあらずだけど、
それ以上にブラックジョークが強烈過ぎて問題なし!


下らなさと真面目さが入り交じった非常に不真面目な作品
お馬鹿映画の皮を被りつつ、しっかり牙は光らせておく、
超B級SF映画だと思って見てたら面食らうくらいにしっかり出来ている作品だ