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六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト展

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森美術館


2004年から3年に一度開催され、日本のアートシーンの"定点観測"をしてきた「六本木クロッシング
4回目となる今回は、やはり311以降の混沌とした社会情勢を反映してかー、
はたまた自分たちが知らなかっただけなのかー、メッセージ性の強い作品が多く集まった気がする
個人的には右傾化と言われる情勢の中で、左翼思考が声高にアンチテーゼを掲げる構図は、
どこか日米安保闘争などの70年代のムーブメントにも似ている気がする


だからこそ、赤瀬川原平の櫻画報に共感を覚えたりする
にしても、「櫻画報こそ新聞であり、この周りにある『雑誌状の物』は櫻画報の包み紙である」
という雑誌ジャック、そして櫻画報の最期まで、赤瀬川原平の生き様は本当に格好良過ぎる


そんな赤瀬川原平の近くに展示されているのが、風間サチコの作品
彼女の木版画と辛辣なメッセージ性は確かに通じるものがある
「獄門核分裂235」のインパクト、そしてその鋭過ぎるメッセージに胸を打たれる


そして、その後ろを振り向くと中村宏の「基地」の禍々しいエネルギーに吸い寄せられる
この中村宏の作品は言葉には表せないような蠢くドロドロとした何かがある
大胆過ぎる構図と仰々しさが背筋を凍らせるような衝撃を与える


正直、ここの展示だけでもう元は取れた
というか、この展示が素晴らし過ぎて他が吹き飛んでしまった
やはり、自分は鋭いメッセージ性のある作品が好きなんだなと改めて思った


他にもグローバリズムを表現した柳 幸典の「ユーラシア」
総括すると共産党への鋭い批判ともなっている丹羽良徳「日本共産党カール・マルクスを掲げるように提案する」
などの作品もとても面白かった
正直、何度見ても言ってる意味がわからなかったり、全く刺さらない作品もあったんだけど、
それは自分のアンテナには引っ掛からなかったんだなという事


改めて、自分はどういった作品に心惹かれるのか?という事を知る事が出来た展示会だった
赤瀬川原平・風間サチコ・中村宏の3人の作家の存在を知れた事だけでも本当に有意義な時間だった