Hostel:ホステル

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スロバキア、コワイクニ

 

女を求めてヨーロッパを旅するお馬鹿なバックパッカー3人組が、
最高の国だと言われて迷い込んだスロバキアという異国の地
なんでも、そこは最高の国で特にアメリカ人がモテるらしい
期待に胸と股間を膨らませ、Hostelに入るとそこには東欧の美女が...

「これからSPAに行くの、一緒に行かない?」
ここは最高の国だと確信した3人は知らぬ間に絶望へと足を踏み入れて行く
なぜそこが最高の国でアメリカ人がモテるのか?
知られざる恐るべき真実に観客の背筋が凍り付く

とりあえず、中盤からひたすら痛い拷問シーンの連続!
ドリルぶっ刺されたり、アキレス腱切られたり、首ちょん切られたり、
目を背けたくなるくらい衝撃的なシーンに戦慄する

そんなゴア描写の数々はアイデアと創意工夫にあふれている
どのように写せば恐ろしく見えるのか考え抜いて、低予算である事など全く気にならない痛々しさ!

さらに、序盤から中盤までのストーリーテリングがまた良い
序盤に、おっぱいに濡れ場としっかりサービスシーンを見せる事で、
異国という知ってる人も誰もいない、どこかも分からない土地
だからこそ出来る浮かれっぷりをたっぷり描く

そして、中盤に入った途端、その異国という土地が逆に牙をむき始める
どこがどこだか分からない、助けてくれる人も誰もいないという恐怖
【異国】という土地の二面性をまざまざと見せつけられる

序盤の浮かれっぷりの大きなしっぺ返しがやってくる!
凄惨なゴア描写による視覚的な恐ろしさだけでなく、
異国の地で一人ぼっちになってしまうという不安と恐怖の相乗効果!

特に夜はあんなに綺麗だったのに、昼間すっぴんの姿とのギャップで、
夢の国から現実へ無理矢理引き戻された感を表現していてニクい!
さらに全てを悟った後のデジャヴ描写はめちゃくちゃ怖い!

特にHostelで二回目の「これからSPAに行くの、一緒に行かない?」という台詞
このデジャブでついに自分は騙されていた事を思い知らされる
そして、電車の中で聞こえる「いいや、私は手で食べる」から始まる台詞
序盤と中盤で意味が全然違ってくる辺りが恐ろしい!

ただ、主人公が助かるきっかけとなるチェーンソーのジョークはひどかった
テキサス・チェーンソーオマージュとは言え、あれはふざけ過ぎ!
つーか、あんな死に方とか絶対やだわー!

あと、助け出される日本人の顔の火傷描写!
あそこだけやたらチープだったり、メスで切ったら黄色い液体が噴射したり、
これは四谷怪談のお岩さんオマージュ?

最期はホラー映画の禁じ手とも言える復讐シーンまで入れて
一応カタルシスを持たせるような終わらせ方にはなっているんだけど、
復讐はしっかり遂げられたはずなのにどうもすっきりしないのは、
カタのつけ方が結局あそこにいる変態たちと同じ事になってしまったから

ホラーの定番の流れをあえて外したストーリーや容赦ない残虐描写、
海外旅行という異邦人感を満喫してからのダークサイドのギャップの振れ幅など、
演出とストーリーテリングで引っ張りつつ、さらに容赦ないグロ描写でダメ押し!
浮かれた大学生バックパッカーに見せてあげたい良質ホラー映画!