Dawn Of The Planet Of The Apes:猿の惑星 新世紀

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このご時勢にこそ、見ておくべき反戦映画


猿の惑星」シリーズは常に猿を何かの比喩として現代社会への痛烈な皮肉を込めてきた
その点、この作品は戦争という言葉が真実味を帯びてきたこのご時世にぴったりの作品となっている
第一作目の「猿の惑星 創世記」では【差別】を描き、この作品では【戦争】を描いている


どうして戦争が起きてしまったのか-?
この作品で描かれる猿と人間の軋轢こそが現代社会へのメッセージだ
共存への道はそこらじゅうに転がっていたのに…


相手を信頼することが出来ない愚かさと自らの視点でしか物事を眺めない身勝手さ
正義という言葉は視点の違いでいかようにも受け取れるのだという事をまざまざと見せつけられる
そして、戦争なんてものはちょっとしたきっかけだけで始まってしまうものなのだ


しかも、今作は猿側の視点でも描かれており、前シリーズの有名なセリフ「猿は猿を殺さない」がキーワードとなる
これは人間は人間を殺すが猿は猿を殺さない、だから猿は人間よりも賢いのだという猿側の理論
そんなものは絵空事であった事が皮肉にもはっきりと示される


これは物事に優劣をつけ、自分たちとは違うものを排除する
自らが正義だと考える人間たちの姿は猿へと姿を変えて、
この作品で暴れまわる姿は皮肉そのものだ


止める事の出来なかった人間と猿の抗争
きっと共存出来る道は目の前にあったのに…
一度崩れてしまった信頼は決壊したダムのように止める事はもうできない


猿と人間の壮絶な戦いというエンタメ的な要素を利用して「戦争の始まり」を丁寧に描く
猿の惑星シリーズらしいの現代社会への痛烈な皮肉は健在
今、このご時世だからこそ一度見ておくべき作品