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Trancendence:トランセンデンス

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ヒステリックな奥さんが暴走したら世界滅亡


ジョニー・デップ × クリストファー・ノーラン
なんか地雷臭プンプンな期待を裏切らない地雷っぷり!さすが!


監督は元々ノーラン作品の撮影監督だったウォーリー・フィスター
クリストファー・ノーランは製作総指揮に回ってるんだけど、やっぱり「らしさ全開」
外面はすごいパリッとしているのに中身がスッカスカ!
そんなよくあるノーラン映画だった


ダークナイト」や「インセプション」の撮影監督だっただけあって、
シャープでパキっとした映像はそれだけで説得力のある出来映えなんだけど、
それだけに脚本のダメダメっぷりが露呈されてしまった印象
風呂敷を広げた割には全然中身のない悪い方のノーラン作品


天才である愛する夫の意識をコンピューターへアップロードさせる事に成功した研究者
ただし、それは本当に夫の意識なのか?ヴァーチャル世界の作り物ではないのか?
そして、その意識を全世界と繋がるインターネットへ取り込んでしまった時、
世界全体を巻き込んだ壮大なストーリーへ向かっていく


テーマ自体はとても面白そうなんだけど、
実際のストーリーは情緒不安定な奥さんが感情に流されまくって暴走しまくった挙句、
周りを巻き込んで勝手にパニクって全世界の電源をストップさせてハッピーエンド!


…って、なんだそれ!?(笑)


ただ普通のSFと違うのは、こういうストーリーの場合、
知識を持ったコンピューターが人類を滅亡させるために暴走するって流れがスタンダードだけど、
この作品の場合、コンピューターの方が正しい方向に導こうとしているのに、
逆に人類がそれの邪魔をして、結果的にディストピアな世界へ突入してしまうという事


ただ、それを人間側の視点で善きこととして描くので、
なんか映画の上ではハッピーエンドな感じ満載になってるんだけど、
「いやいや、これ堂考えてもジョニー・デップの考えた世界の方が良い世界だろ!」


そんな腑に落ちない脚本を、妙に説得力のある映像と意味有りげな演出で仕上げるので、
なんか村上春樹の文体みたいにまどろっこしい作品だった!
なんかノーラン作品の魔法がだんだん溶けつつあるなぁ…