思い出のマーニー

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なんか、こわい


スタジオジブリの最新作はイギリスのジョーン・ロビンソンによる同名児童文学が原作
心を閉ざした少女が療養のためにやってきた北海道でマーニーという謎の少女と出会い、
そこでの不思議な彼女との交流から徐々に心を開いていく物語


全体的にはひねくれて孤独を感じていた少女の成長譚なんだけど、
序盤から終盤にかけては、このマーニーという謎の少女の存在をめぐるサスペンス
なぜ彼女はこの地にやってきて、なぜマーニーと出会ったのか?
この理由が明らかになればなるほど…


「なんか、こわい」


次第に「おいおい、杏奈って子は本当に大丈夫なの?」と不安になるくらい、
現実と妄想の境目が曖昧になっていくので、マーニーと仲良くなればなるほど、
戻ってこれなくなるんじゃないか?と心配になってくる
よりによって杏奈自身に自覚がないのも余計こわい


終盤で彼女とマーニーの関係が明らかになる事で、
なぜこの妄想が現実とリンクしている意味を知るんだけど、
つまり、病んだ少女の妄想に彼女を呼び寄せる霊的な何かが合わさりあった瞬間って事だよね?
それって…


「なんか、こわい」


そして終盤にかけて杏奈という少女の成長が描かれる訳なのだが、
正直に言って、個人的に杏奈という少女に感情移入ができなくて、
彼女の成長に全然感動を覚えられなかったのが辛かった…


人を許す事を知った時、彼女はいかに人に許されながら生きてきたのかを知る
そこで都会にいる義母を許し、受け入れる事でめでたしめでたしなんだけども、
少なくとも自分のとった行動のツケを払わずにハッピーエンドになっちゃうから、
なんか周囲の人々にひたすら甘やかされたまんな気がして好きになれなかった


とはいえ、ジブリらしい手書きによる幻想的な湿地帯の空気感は言わずもがな素晴らしく、
お話自体もマーニーの悲運な人生を読み解きながら、次第に自分との関係性を理解し、
次第に現実へと戻ってきて成長していく物語もなかなか良くできていると思う


つまり、自分のこの映画への評価は、単純に主人公のキャラクターの好き嫌いだけなのかも!