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Ender's Game:エンダーのゲーム

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もしも碇シンジが万能型の天才だったら…


あの「エヴァンゲリヲン」にも影響を与えた名作SF小説の映画化
昆虫型生命体と人類の戦争を終わらせる運命を背負わされた少年のジュブナイル作品


高圧的な長官、非戦闘的な主人公、大人に利用される少年などなど…
確かに「エヴァンゲリヲン」などの【セカイ系】の作品群に通づるものはあるんだけど、
深いところで描くにはちょっと時間が足りなすぎた印象


テンポ良く進んでいく物語は悪くないんだけど、
原作にあるような様々な要素を詰め込むには説明が足りなさ過ぎて、
なんだか単純で凡庸なSF作品な感じに仕上がってしまった感じ


とりあえず、主人公であるベンダーが万能で天才な上に人気者というチート状態
そんな絵に書いたヒーローみたいなキャラクターがいくら悩んでようが正直感情移入出来ない
最初っから最後まで完璧な人間なので、心の闇の葛藤もなければ、主人公の成長も分かりづらい


さらに彼の人生を変える大きな出来事もお姉ちゃんの一言でコロっと心変わりしたり、
仲間との友情描写しっかり描かれず、なんかわかんないけど気付けばみんな仲良くなってる
あとバトルゲームもちゃんと説明がないので、何がすごいのか全然分からなかった
なんかひたすら置いてけぼりにされている印象…


ただ、ハリソン・フォードのような極右的考え方である「殺られる前に殺れ」という考え方を
互いに分かり合う事でより平和な解決方法へとエンダーたちの導いていく展開は
今日の平和への第一歩なのではないか?というメッセージがあってとても良かったと思う


ビジュアル的にはバトルゲームや戦闘シーンの描写などは、
画面の情報量が多いにもかかわらず、きちんと整理されていて見やすくて良かった
まあ要するに、物語の単純さとビジュアルの見やすさやかっこよさから、良くも悪くもディズニーのティーン向けSF映画といったところ!


ただ個人的には、この原作で映画を作るのであれば、
もう少し対象年齢を上げてみても良かったのではないかと思う