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ジャッジ!


なんとなくおもしろ「げ」!
よくわかんないけど、楽し「げ」!



CMプランナーの澤本嘉光が脚本、CMクリエーターである永井聡が監督した、
CM業界の裏側を知る者たちが悪意たっぷりの悪ふざけでCM業界を描いたドタバタ・コメディー


CMで世界を変えられると信じている大手広告代理店「現通」のダメダメ社員が、
広告の祭典「サンタモニカ国際広告祭」で審査員として、“ちくわ”のCMに大賞をとらせようと奮闘する物語
広告代理店の名前に「現通」やら「白報堂」やら、もはや隠れてすらいないドストレートな比喩の中で展開されるCM業界の描き方が、
思い切りがいいくらいにこっぴどく描くので、途中まではかなり期待して見ていたんだけど…


正直、肝心のコメディーパートが全然面白くないのが痛い!
「なんか良く分からないけど、面白いっぽいでしょ?」感が満載のギャグは殺意しか芽生えない
「はい!この次が笑いどころですよー」と馬鹿丁寧な前フリとかホント勘弁してくれ!


なんか、全然面白くもない内輪ノリのギャグでも、
思いっきり装飾をつければ面白い事をしてるっぽく見えてくる的な安っぽい発想に溢れている
脚本である澤本嘉光の作るSoftbankのあの犬のCMが面白いと微塵も思わない自分には、
もう見ていて溜息ばかりついてしまうような内容


なんていうのかなー?
大声張り上げれば面白いと思ってる人を見ているかのような嫌悪感しか生まれなかったよ…


この作品全体に流れる笑いのトーンって、
劇中で「つまらない」と酷評されるちくわのCMのギャグと全く変わらないんだよな
要するに、昨今のコメディーっていうのは、面白いかどうかじゃなくて、
いかに「おもしろいもの」のように見せるかどうかが大事なんだとおもう


まあ、松本伊予のくだりは下らな過ぎて面白かったけど!笑


さらにツラかったのは、この作品全体に「まあこんなもんでしょ」的な空気が蔓延していて、
広告業界をひっくり返す気概もないどころか、この作品自体に何のメッセージもない
なんかインタビューで監督が「これを見てCMクリエーターになりたいと思ってくれる人がいれば…」
みたいな事言ってたけど、
理想を唱える妻夫木くんのキャラを笑いで茶化している時点でそれすら胡散臭い
はっきり言って、コレ見てCM業界をやってみたいと志すようなヤツなんていんの!?


最後の最優秀作品を決める下りで不正は良くない!って風呂敷広げておきながら、
人形をくれたからお前に一票をやるっていう賄賂が最後の決め手とか本当なんなの?って感じ
要するに作り手たちの気概のなさがそのままこういう物語のユルさにつながっているのだと思う


それをオフビート感のあるおふざけととるか、単なる怠惰の塊ととるべきか、
この作品のCM業界の状況を見れば誰だって一目瞭然で分かるだろ!!


ただし、唯一この作品で素晴らしかったのは北川景子
あのツンデレヒロインをあそこまで可愛く撮ったのは本当評価に値するよね
妻夫木くんもチャド・マレーンもしっかりがんばっていただけに、とてももったいない作品


はっきり言って、
この映画で炸裂しまくるギャグが面白いという人とは正直一生友達になれないと思う
web上では「面白い」との賞賛の嵐だけどさ、僕には無理だったわ!