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土竜の唄 潜入捜査官 REIJI

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悪ふざけの成れの果て


ひたすらエロ・グロ・ナンセンス
そんなキッツイギャグをハイテンションでスベり散らかす!
まるで全盛期のハウス加賀谷を見ているかのような観客すら置いて行く暴走っぷり!


公開前の宣伝とか話題性だけで言えば邦画のビッグバジェット感満載なんだけど、
いざ蓋を開けてみれば、どこを切ってもB級映画の匂いしかしない!
悪の教典」で久々に飛び出した三池崇史のエロ・グロ・ナンセンスな笑いを
クドカンのあのハイテンションでひたすらやりまくるという、なんとも豪華な地獄絵図!


そもそも原作漫画のテンションについていける作家として三池崇史クドカンが選ばれた訳だけれども、
二人のコラボレーションはどこか食い合わせがうまくいってなく、正直あまり笑えなかった
クドカンのキャッチーな笑いと三池崇史のエグみのあるドギツイ笑いが対極すぎてハマってなかった感じ


ただし、ふとした瞬間、この二人の笑いがかっちり噛み合った瞬間、凄まじい破壊力が生まれる
それは二人とも自分の作家性にまっすぐに全部やり切っている潔さがあるからだと思う
本作は互いにそっぽ向きながら悪ふざけしあってるんだけど、もしもその連携が高まったら、
「デッドオアアライブ」を越えるぶっとんだ作品が出来るんじゃないかと期待も持たせてくれる


とは言え、そのコメディー云々よりも残念だったのはストーリーのゆるさ
お話がただ単に自分のギャグを当て込みたいだけの話運びになっていたのがとても残念
個々のギャグには熱がこもっているんだけど、作品全体にはその熱量を感じない


ただし、その欠点補っているのが俳優陣の頑張り!
あのハイテンションな世界観にちゃんと乗っかってやり切っているのには好感が持てる
特に堤真一のパピオンは良かった!「地獄でなぜ悪い」同様に、あの狂ったヤクザの喜劇役がばっちり!
脇を固める冷酷な山田孝之や潜入捜査官の3人も良かったし、上地裕輔も嫌いじゃないよ!


ただ主役の生田斗真もジャニーズらしからぬ身体を張ったギャグを頑張っていると思うんだけど、
今回の役柄がちょっとミスマッチというか、彼が身体を張れば張るほど頑張ってる感が伝わってきちゃうのが惜しい!
きっと回を重ねていくうちにその役柄も馴染んでくるのかもしれない


まあ、ここまで言うのも三池崇史クドカンのコラボレーションの期待の表れであって、
まだまだこの二人ならもっと面白いものが生まれそうな予感を感じされるからこそ!
続編ありきな終わり方だったので、次回作以降どんどん噛み合っていくのかも
全編に渡ってばっちり噛み合った作品が生み出せれば、きっと物凄い珍作が生まれてきてくれると期待している