Whiplash:セッション

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すべてはラスト10分のために


1・2・3・4!
1・2・3・4!


ひたすら悪魔に "ムチで打たれ続ける" 90分間
登場人物はおろか、観客の心さえも打ち砕き続ける最恐の男の
悪夢のような狂気のSession(講義)が続いていく


しかし、それは誰しもの心を無理矢理熱くさせるラスト10分への試練
このWhiplushを乗り越えた先には、最高の「Caravan」が待っている
JAZZの素晴らしさとか努力の果てに待つものだとか、そんなもんどうでもいい!
この最期の気持ち良さだけあればあとはどうでもいいだろう!?


人の才能を潰すために人の人生を狂わせる狂人と
偉人になるために自ら狂わせて行く狂人の
バッチバチのどつき合いの果てに芽生える関係は
いびつで明らかに間違っているのにどうして感動的に見えてしまうのだろう


きっとこの映画は「JAZZ映画」ではないし「音楽映画」でもないだろう
JAZZはあくまで手段であり、この映画の本質はもっと違う部分にある
それは監督の過ごした青春時代の鬱屈を全てぶつけて昇華させたような


けれども…、
ひたすらテンポが前のめりに走り続ける語り口の中で、
狂人たちの暴力が響き、狂気がウネリまくって、ラスト10分で爆発する
…これって思いっきり音楽なんじゃないか!?


そうか、これは言うならば「Beat映画」だ!