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CHAPPiE:チャッピー

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ただのロボットSFだと思ったら大間違い


不運なロボット22号のパーツから生まれた、
哀れ過ぎるスタンドアローンのロボットによる不幸すぎる過酷な運命


人の生き方とは人の出会いによって決まる
なぜギャングの息子はまたギャングになるのか-?
無垢な人工知能ロボットの不憫な姿を通してその問題が浮き彫りになっていく


出会う人々全てが利己的な人間でしかなかったスタンドアローンの悲劇
それでも、母親の子供に向けた無償の愛だけが、彼の唯一の救いだった
そして、死を目の前にして最後に見せる「人間らしさ」を目の当たりにして、
チャッピーが人間を見放さなくなったのは僕らにとっての唯一の救いだった


チャッピーが創造主に問いかける
「あなたは創造主(Maker)なのに、どうして僕を死ぬように作ったの?」
これは人間が神に向ける大いなる問いとなっている


人工知能を持たせてどうしたいのかあまり明白ではなかったり、
会社のセキュリティーがずさんの域を越えた甘さだったり、
細かいアラはとても目立つ作品ではある


けれでも、SFの領域を超え、教育・哲学から死生観まで、
「チャッピー」というアイデアでここまでのテーマへと飛躍させた発想
やはり、ニール・クロンカンプは稀代のSF映画監督だと思う