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Tomorrowland:トゥモローランド

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ディズニーによるディスタピアSFへのアンチテーゼ!


今の時代、口を開くと誰もが「未来は暗い」と言い、
「未来は明るい」と言えば、鼻で笑われる


輝かしい明日を夢見た万博が終わり、
科学の進歩により様々な知識を取り入れた現代人は、
いつしか人は夢を見るよりも夢を諦める事を選んだ


未来を明るくしようとする事の何が悪い?
より良い未来を想像する事の何が悪い?


そんな下を向くようなこの時代へのディズニーからアンチテーゼ
この世界を救うのは、優秀な頭脳でも非凡な才能でもなく、
ただ一つだけ、素晴らしい未来を信じて何があっても諦めないことなのだ!
そんな非の打ち所のない至極全うなメッセージを発信するディズニー実写映画




まるでノンスタイル井上ばりのポジティブさをテーマに、
こんなあっけらかんと描けるのはディズニーならでは!
ただし映画全体は、過去のSF映画やアニメをくっつけただけの既視感満載で、
新しさの何もない中途半端なSF映画になってしまった…


さらにあまりに語り口が鈍重で話がダレてしまったせいで、
せっかくのトゥモローランドの滞在時間は数十分しないというのはあまりに悲しい
引っ張りに引っ張りすぎて尻すぼみというテンポの悪さでは痛快作とは言えない


ただし、随所にディズニーランドにある乗り物が配置されてたり、
エッフェル塔のシーンなど映像的にワクワクするのも多かったし、
なにより、アテナ役のラフィー・キャシディーの可憐さが爆発してたのは良かった
なんか天使過ぎるアイドルこと橋本環奈に似てるよね


より良い未来を信じる事を肯定するのは、反論のしようのない正論なわけで、
今の子供たちに夢を持つ事の素晴らしさを伝えるという大義の元で描いたディズニー映画
まさに「らしい」テーマの実写映画だけにこの完成度は非常に惜しいと思う


あと、随所に差し込まれるショッキングシーンの数々は正直必要なかったように思える
いくら描かれるのがロボットであって、人間ではないからとはいえ、
乗用車にぶつかったり、首をもぐシーンをしっかり描く必要あったのか?


子供のための映画としてしっかり描ききってれば良かったのに!
SF映画好き監督の照れ隠しが、はっきりとこの作品のノイズとなっている
つまり、終わってみれば「最近のディズニー実写映画らしい映画だった」と言える