Turist:フレンチアルプスで起きたこと

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これでも本当に「僕は君を一生守る!」事が出来るか-?


理想の夫婦を目指し続ける「意識高い系」の親子の間に、
突如として襲いかかったのは、まさに雪崩のような5日間。
側から見たら思わず笑ってしまうような「フレンチアルプスで起きたこと」は、
その夫婦にとっては一生忘れられないバカンスとなる。


人は、生命の危機に瀕したときに、その本性をさらけ出す。
もしもそれが、その夫婦にとっては許しがたい行為だったとしたら―
本当に人は人を心から愛し続ける事は出来るのだろうか―?


家族が危機に思いがけずもあるまじき行為をとってしまった男
理想の父親像は、まるで雪崩ようにもろくも崩れ去っていく中で、
必死で自意識を取り繕うとした結果、人は思いがけない行動に出てしまう!?


失われた自尊心を必死取り繕うとして蓋をしてきた数々の自意識を
一つ一つ身ぐるみを剥いでいくように、妻の非情な言葉の数々はまるで、鋭いナイフのよう!
男にとっては身につまされるような容赦ないパンチラインの連打を浴びせかけ、
まるでサンドバッグのように打ちのめされる夫を目の前にして…


もうやめて!トマスのライフはもうゼロよ!


思わず、そこまで叫びそうになるくらいにオーバーキル。
さらにそこから予想を覆す、夫の信じられない行動の数々を目にして、
胸に突き刺さるほど痛々しいのに、なぜだか笑えてしまうのはなぜだろう-?


そして、そのほろ苦すぎるストーリーを締めくくるラストでは、
正義の鉄槌を振りかざしたはずの妻にすらも、痛々しい仕打ちを用意する。
そして、互いの痛々しさを全てさらけ出した時に、やっと夫婦は同じ道を共に歩み出すのだった