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Everest:エベレスト 3D

2015 Movie ★★★

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神に選ばれし者だけが見える光景




エベレストは神の頂と称される。


それは単に標高が高いという事だけではない、
チベットの人々にとって神聖な山であるという事以外に
この山を登頂出来るのは、「神に選ばれし者」でないといけないからだ。


どれだけ技術や実力があろうとも、
どれだけ訓練を重ねようとも、
どれだけ挑戦しようとも、


神に選ばる事が出来なくては登頂する事は出来ない。
そして、神に見放された者はその運命をただ受け入れるしかないのだ。
その運命に抗おうとする者には、容赦のない仕打ちが待っている…


この作品、エベレストに挑戦する登山家の物語ではなく、
エベレストに魅せられた人々の悲劇を描いた作品。
それは1996年、エベレストで実際に起きた大量遭難事件を描いた作品であった。


商業化されたエベレストの登頂。
経験豊富な登山家とシェルパーと共に安全に登頂をするというビジネス。
ろくに技術も準備もしていない素人同然の登山者すらも登頂成功していたのは、
登山家やシェルパーの腕などではなく、単に「神に選ばれていた」という運の良さだけだったのに、
人々はいつしか、エベレストは観光地であると思い込んでしまっていた。


怠慢な人間たちに神の裁きというべき自然の猛威が襲いかかる。
どれだけ技術や実力があろうとも、どれだけ訓練を重ねようとも、
神に見放された者たちは己の運命を抗うことはできない。


神の頂の様子を3Dという映像表現で、極限まで臨場感を高めた。
絶望的なエベレストでの遭難という状況を疑似体験する事が出来る恐怖。
そして、選ばれしものでしか見ることの出来ない神々しい光景の一端を味わうことが出来る。


観ていて「ついにこのレベルにまで来たか」とすら思えてくるその映像の素晴らしさ。
その臨場感たるや、観ているこっちが凍えているような気分にすらなってくる。


ただし、登頂シーンも途切れ途切れだし、途中に家族のぬるい描写も入ったりして、
なんていうか、この遭難事故を取り扱ったTVの再現映像を長くして映画にしたような、
正直、3Dをきちんと味わえる環境でなければ、2時間近く鑑賞するのは厳しいかもしれない。


i-maxで観れた自分としては、なぜエベレストが神の頂であるかがわかった


…かもしれない。