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The Accountant:ザ・コンサルタント

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彼らが違っているんではない、我々が理解していないだけなのだ




今となっては、もはや一種のジャンル映画と化している、
映画秘宝ギンティ小林命名の「ナメてた相手が殺人マシーンでした映画」


【ある会計コンサルタント、裏の顔は凄腕の殺し屋】
ーという「ナメてた相手が殺人マシーンでした映画」ど真ん中なプロットで、
「ああ、またいつもの、あの感じか」だなんて、タカをくくって見ていたら、
ある一つの要素が加わる事で、物語は全く違った方向へ展開していく!


そう、これは「ナメてた相手が殺人マシーンでした映画」でありながら、
本当は「ナメてた映画が斜め上でした映画」だった!


そんな重要なある要素というのが「主人公が高機能自閉症を抱えている」という事。
この設定が非常に有効なアクセントとなって、一味違った作品へ昇華していく。


しかも、この作品が素晴らしいのは、その高機能自閉症の捉え方。
「彼らが違っているんではない、我々が理解していないだけなのだ」という序盤のセリフ、
そして、それに呼応するようなラストの展開には思わずガッツポーズ!


主人公を演じるベン・アフレックの「死んだ目演技」も素晴らしく、
シラットを活用したスピーディーで説得力のあるアクションとガンアクションも迫力満点。
さらに、ヒロインのアナ・ケンドリックの野暮可愛さと二人の絶妙にユルいオフビートな掛け合いが、
程よいアクセントとなって物語にメリハリを与えていた。


ただ、そこに彼らを追いかける刑事たち、兄弟、父親の要素も加わってくるので、
ちょっと全体的に詰め込み過ぎてる部分があるのもちょっと否めなかったかも。


とは言え、「ナメてた相手が殺人マシーンでした映画」の亜種として、
意外すぎる展開に驚かされながらも、これはこれで普通に楽しめた。
そして何より、監督の思いやりのあるテーマの使い方がとても好感が持てた。


こんな裏切られ方なら大歓迎。
これは「ナメてた映画が斜め上でした映画」という名の意外な掘り出し物でした!